2023.06.20 19:02
21%が全く価格転嫁できず 中小企業調査、二極化鮮明
中小企業庁は20日、中小企業の価格転嫁について4~5月に実施した調査の結果を公表した。発注元企業が価格交渉に応じないなど「全く転嫁できない」が昨年9~11月の前回調査と比べ、5・1ポイント上昇の21・4%に達した。「減額された」も2・1%あった。一方で「10割」か「7~9割」転嫁できた企業は3・7ポイント増の計39・3%と、二極化が鮮明となった。
エネルギーや原材料などコスト上昇分のうち、価格に転嫁できた割合を「価格転嫁率」として集計したところ、全体で0・7ポイント上昇の47・6%と小幅に改善した。
業種別で価格転嫁率が最も低かったのはトラック運送で19・4%だった。