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2023.06.17 19:02

プーチン氏、核戦力の優位を強調 対立激化でNATOけん制

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 国際経済フォーラムで演説するロシアのプーチン大統領=16日、サンクトペテルブルク(Ramil Sitdikov/RIA Novosti提供、ロイター=共同)

 ロシアのプーチン大統領は16日、「われわれはNATOより多くの核兵器を保有している」と述べて核戦力の優位性を強調し、ウクライナ侵攻を巡り対立を深める欧米側を強くけん制した。国家主権保持のための核使用の可能性に改めて言及、今後の核軍縮に否定的と受け取れる発言もした。


 侵攻が長期化し、ロシアによる核使用への懸念が高まる中、米国とロシアの核軍縮交渉が困難さを増すのは必至だ。


 プーチン氏は北西部サンクトペテルブルクでの国際経済フォーラム全体会合で、国家統合を進める同盟国ベラルーシへの戦術核配備について「既に第1弾が搬入された」とし、年内に全ての配備が完了すると述べた。


 ロシアの核兵器はNATO側より多いと指摘した上で「だから彼らは常に削減交渉を迫り続けている。くそったれめ」と笑いながら言い放った。


 プーチン氏には、欧州地域で優位に立つ戦術核を国外のベラルーシに配備してNATO側に一歩近づけ、ベラルーシと国境を接するNATO内の対ロ最強硬派ポーランドなどをけん制する意図があるとみられる。

(c)KYODONEWS

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