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2023.06.16 17:22

京都賞、柳町隆造氏ら3氏に 顕微授精技術を確立

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 米ハワイ大の柳町隆造名誉教授(稲盛財団提供)

 稲盛財団(京都市)は16日、科学や芸術分野での優れた功績をたたえる2023年京都賞の受賞者に、不妊治療の一種である顕微授精技術を確立し、生殖補助技術の展開に貢献した米ハワイ大の柳町隆造名誉教授(94)ら3氏が決まったと発表した。


 先端技術部門で選ばれた柳町氏は北海道江別市出身。精子や卵子が体外でも活性を維持できる条件と手順を詳細に検討し、ハムスターでの体外受精に成功した。研究を進め、顕微鏡下で精子を卵子に直接注入する顕微授精技術を確立した。


 柳町氏は「研究に端を発して、不妊に悩む多くのカップルが喜びに恵まれたことは大変うれしく思う」とのコメントを寄せた。


 基礎科学部門に決まった米プリンストン大のエリオット・H・リーブ名誉教授(90)は、物理学や化学など多分野で数理的研究の基盤を確立した。思想・芸術部門の美術家ナリニ・マラニ氏(77)は、映像や絵画といった作品を通じ、抑圧に苦しむ「声なき者の声」を届ける表現を開拓した。


 3氏にはそれぞれ賞金1億円が贈られる。

(c)KYODONEWS

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