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2023.06.08 15:28

【東京ウオッチ】世界最高の時計、神髄に迫る―「パテック フィリップ」展覧会 いまのTokyoをつかむイベント情報(10日~18日)

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 スイスの高級時計ブランド「パテック フィリップ」の「キャリバー 89」(パテック・フィリップ・ミュージアム蔵、2014年製作)(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント


 【10日(土)】


 ▽「パテック フィリップ ウォッチアート・グランド・エキシビション 東京2023」(~25日、新宿区・新宿住友ビル 三角広場、入場無料、事前予約制)


 スイスの高級時計ブランド「パテック フィリップ」が、約500点の腕時計とオブジェを通してメゾンの神髄に迫る展覧会を新宿で開催する。


 1839年創業の同社の理念は「世界最高の時計をつくる」。名誉会長のフィリップ・スターンさんは「世代から世代へと受け継がれてきた、高級時計製作と装飾に関わるすべての技術への理解を深められる」と本展について語る。


 2500平方メートルを超える会場でテーマごとに作品を紹介、貴重なコレクションや製作の裏側を解説する。1548年製作の最古の携帯時計を含む、「パテック フィリップ・ミュージアム」からの厳選作品が並ぶ「ミュージアム・ルーム/歴史的オーナー・ルーム」は必見。ビクトリア女王に献上された貴重なペンダント・ウオッチも目にできる。ジュネーブから来日する熟練のクラフトマンたちが、伝統工芸技術の一部を実演し披露する場も設けられる。



 ○そのほかのお薦めイベント


 【10日(土)】


 ▽「銀座伊東屋本店 『K1108 WRITING BASE―運命の1本に出逢う場所―』」(~30日、中央区・銀座 伊東屋本店、「ROMEO No.3 エレメント」の販売は9~15日は完全事前予約制、16日以降は予約不要)


 筆記具好きにはたまらないイベントが銀座の伊東屋で開催されている。


 今、学校の生徒たちの間では高価なシャープペンが人気という。逆に親世代は安価なものですませがちだが、本展では大人のためのシックな伊東屋限定のシャープペンを紹介している。


 注目は、同店を代表するボールペン「ROMEO No.3」シリーズの限定品「No.3 エレメント」。模様や色が異なる約千本のボールペンが勢ぞろいしたショーケースは圧巻だ。ユニークさや精悍さ、かわいらしさが表現され、別世界に足を踏み入れたような気分になる。


 伊東屋常務取締役の神林好夫さんは「会場で見ることで商品の美しさやデザインが分かる。地方の方にも銀座に足を運んでほしい」と説明した。


 ▽「展覧会『ダラ・バーンバウム』」(~8月28日、港区・プラダ 青山店、入場無料)


 50年以上にわたりアートとマスメディアの概念に挑戦する作品を制作してきた米国のアーティスト、ダラ・バーンバウムさんの展覧会が青山で開かれている。1979年から2011年にかけて手がけた4作品を展示。発展を続ける通信技術の歴史を掘り下げている。


 1979年制作のビデオインスタレーション作品では、米国の人気長寿ゲーム番組の映像から出演女優が示す型にはまった身ぶりや表情のみを抜き出し、その不自然さを強調して見せた。


 サウンド作品ではユーチューブに投稿された演奏を対比させ、19世紀の作曲家夫婦ロベルト・シューマンとクララ・シューマンの人生に接近。クララの日記も引用し女性芸術家が抑圧されてきた状況を浮き彫りにした。


 メディアの問題だけではなく、女性の生き方に対する作家の鋭い洞察力も感じられる展覧会だ。


 ▽「LE JARDIN DIORIVIERA―ル ジャルダン ディオリビエラ―」(~18日、渋谷区・BANK GALLERY、入場無料、完全事前予約制)


 「メゾン クリスチャン ディオール」の新フレグランス“ディオリビエラ”の発売を記念したポップアップイベントが原宿で開催されている。


 同作は、2021年に「ディオール パフューム クリエイション ディレクター」に就任した人気調香師フランシス・クルジャンさんの制作。


 「南フランスのプロバンス地方でフレグランスのインスピレーションが突然訪れた」とクルジャンさん。クリスチャン・ディオールの別荘だった城近くの花畑のバラの香りの中に対照的なイチジクの葉の香りが偶然、漂ってきたという。「この魔法のような瞬間を香水にしたいと思い、パリに戻ると創作を始めた」


 会場では異なる香りの融合を体験できる。好みのフレグランスを見つけるブラインドテストも実施。香りの創造に触れられる機会となる。


 ▽「パリクラブ 第46回輝く会 講演会『シャンソンの真実~アラン・ドロンからミッテランまで』」(11時30分、千代田区・シーボニアメンズクラブ、事前予約制)


 音楽ライターの十川ジャンマリさんが、フランスの政界と芸能界の複雑で微妙な関係を明かす講演会が開かれる。


 フランスの国民的歌手だったダリダを取り上げ、人気俳優のアラン・ドロンさんから始まりミッテラン元大統領で終わる彼女のラブ・ストーリーを軸に、各界の関連性をひもといていく。


 恋愛だけではなく階級闘争も重要なテーマであるシャンソンの歴史を振り返り、ミッテランの政治的功績や、仏有名人たちの驚くべきエピソードも解説する。

(c)KYODONEWS

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