2023.06.01 08:37
土佐酒の魅力、台湾で発信 高知県が大規模展示会に出展
土佐酒の魅力をアピールした展示会(台湾・台北=高知県提供)
台北で開かれた「台北国際葡萄(ぶどう)酒展&総合美酒博覧会」。120社が出展し、4日間で3万人以上が来場したという。
県によると、台湾では飲食店で酒を飲む人が多く、需要拡大には店に酒を納入する卸業者にPRする必要があるという。
ブースでは県内9蔵の土佐酒を試飲販売。本県の酒造りを長年支えてきた県酒造組合の上東治彦技術顧問(63)が講師として、酵母や酒米のこだわり、成分の分析結果に基づく品質の高さなどを説明した。
コロナ禍前の2019年、台湾から本県を訪れた人は外国人宿泊者数の3割を占めた。今年5月には高知龍馬空港との定期チャーター便が就航し、交流拡大が期待されている。県地産地消・外商課は「高知の酒を初めて飲んだという人もいたが、セミナーも好評で、輸出拡大に手応えを感じられた」としている。
21年の県産酒類の輸出額は5億1千万円で、県産業振興計画では23年に7億6千万円とする目標を立てている。(大山泰志)