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2023.06.01 08:00

小社会 電気代が怖い 

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 梅雨入りとともに県内も蒸し暑さが気になりだした。ふとエアコンのリモコンに手が伸び、思いとどまる。頭をよぎるのはもちろん電気代だ。

 燃料費の高騰を受け、四国電力は既に一部の契約で料金を値上げしているが、きょう6月からは全ての家庭が値上げ対象になる。国が家計支援のために続ける補助を打ち消す値上げ幅であり、そしてその補助も9月分で終わる。10月分以降を考えると、恐ろしくなる。

 これは本気で節電せねばと調べていたら、省エネ生活研究家のアズマカナコさんに行き着いた。5人家族で、エアコンも冷蔵庫も掃除機もない生活を送り、電気代は月500円程度。著書ではその術(すべ)を紹介するとともに、プラスマイナスのプラス面を強調していた。

 例えば、体を使った掃除は運動になるとか、冷蔵庫がないと保存食料理が上手になるとか。何より、節電の工夫とアイデア探しに喜びを見いだす。当然、全てはまねできないが、そうした境地に近づきたいものだ。

 一方で、値上げ自体には釈然としない思いも残る。電力会社は「もう限界」としたが、経営姿勢を疑われてもおかしくない不祥事もあった。やはり経営努力を問い続ける必要がある。

 値上げの決定を受けて四電は一昨日、本年度の業績予想を発表した。285億円の黒字だという。きっと電力の安定供給や株主対策に必要な数字なのだろうが、さて、負担が増した消費者にはどう映っているか。

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