2023.05.29 08:40
「バンザイするしかない」融資と返済―コロナが問うもの 検証・高知の3年(7)
コロナ禍が直撃した夜の街。人出は戻りきっていない(高知市内)
須崎市でタクシー会社を率いていた男性(65)が淡々と話す。コロナ禍が始まった2020年、外出自粛とともに売り上げは一気に4割減った。
夜間に客1人の日もあった。それでも運転手の給料や車両の維持費はかかる。以前に受けていた融資の返済も滞った。別に経営する貸切バス会社はさらにひどく、売り上げは7~8割減に。21年1月までに、2社は高知地裁から破産手続きの開始決定を受けた。…