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2023.05.22 10:05

G7首脳に平和の折り鶴 原爆資料館でレプリカ贈る

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 佐々木禎子さんが作った折り鶴

 広島で被爆して12歳で亡くなり、平和記念公園の「原爆の子の像」のモデルになった佐々木禎子さんが残した折り鶴の複製品が、G7広島サミットで各国首脳らに配られたことが22日、関係者への取材で分かった。禎子さんの遺族は、平和や核兵器廃絶の象徴である折り鶴を通じ「平和を願う心、思いやりの心が伝わってほしい」と期待する。


 首脳らは原爆資料館を訪問した19日、岸田文雄首相や湯崎英彦広島県知事から、禎子さんと折り鶴を巡る物語の説明を受けた。


 関係者によると、複製品は重さ約1グラムのステンレス製で「G7 Hiroshima」の刻印入り。首脳らが芳名帳に記帳した机の上に置き、持ち帰ってもらった。配偶者や、韓国など招待国の首脳らにも配られた。


 禎子さんは2歳だった1945年8月6日、爆心地から約1・6キロの自宅で兄雅弘さん(81)らと共に原爆に遭った。55年2月に白血病で入院。病床で家族に治療費や薬代の負担をかけないよう苦痛に耐え、回復を願い千羽鶴を折り続けた。しかし、10月、家族に「ありがとう」と言い残し死去した。

(c)KYODONEWS

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