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2023.05.13 08:30

日本サッカーの精神を次代に 成田十次郎さん偲ぶ会に150人 高知市

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約150人が成田十次郎さんに思いをはせた「偲ぶ会」(高知市上町2丁目の城西館=森本敦士撮影)

約150人が成田十次郎さんに思いをはせた「偲ぶ会」(高知市上町2丁目の城西館=森本敦士撮影)

 日本サッカー界発展の基礎づくりに大きく貢献した、元高知女子大学(現高知県立大)学長の成田十次郎さんを「偲(しの)ぶ会」が12日、高知市内で開かれ約150人が故人の思い出を語り合い、別れを告げた。

 2022年8月、89歳で亡くなった成田さん。旧池川町(現仁淀川町)出身で、追手前高から東京教育大(現筑波大)に進み、サッカー日本代表候補にもなった。

 西ドイツ留学時、後に「日本サッカーの父」と呼ばれるデットマール・クラマー氏の招聘(しょうへい)を実現。東教大サッカー部を監督として大学日本一に導き、読売クラブ(現東京ヴェルディ)の初代監督にも就任した。筑波大教授退官後の1996年から2002年まで、高知女子大学長、県サッカー協会長などを務めた。

 「偲ぶ会」は、生前交友のあった有志による実行委員会(委員長=十河清元県副知事)が開催。出席者は、古里仁淀川町でにこやかな表情を見せる成田さんの遺影に一礼し献花した。

 会場では、筑波大で成田さんから指導を受けた、日本サッカー協会の田嶋幸三会長からのビデオも披露。「クラマーさんを招いた成田先生がいなかったら、日本サッカーのフェアプレー精神が、これほど世界から称賛されることはなかった。先生から受け継いだバトンを次世代につなぐよう頑張っています」とのメッセージが紹介されると、拍手が送られた。(細川喜弘)

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