2023.05.13 08:38
斜面いっぱい、ガンゼキラン見頃 高知市の牧野植物園で5/19まで公開
見頃を迎えたガンゼキラン(高知市五台山の牧野植物園)
淡い黄色のかれんな花を咲かせるガンゼキランが、高知県立牧野植物園(高知市)で見頃を迎えた。13日から一般公開され、斜面いっぱいに広がる光景を楽しめる。19日まで。
ガンゼキランはラン科の多年草。根元にゴツゴツとした球状の茎があり、岩石のように見えることから名付けられた。かつては県内各地に自生していたが、乱獲などで激減。今や、野生の群落はほとんど見ることができないという。
11年前、四万十町の農家が温室で育てていた株を園に寄贈。未公開エリアの斜面で育て、約5千株の群落となった。5年前から、開花に合わせ期間限定で公開している。
園の担当者は「日本の野生ランで、こんなに大きく見栄えする花を咲かせるものはない」とたたえ、「県内各地を歩いた牧野博士も、きっと野生のガンゼキランを見たことでしょう。花の顔は一つ一つ違う。じっくり見てほしい」と話した。
場所は北園にある展示館の南側の斜面。公開は、午前11時~午後3時。(浜田悠伽)