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2023.05.01 16:15

民権ばあさん役は「役づくりいらず」 高知県出身の島崎和歌子さん 朝ドラ「らんまん」で熱演 撮影の感想などコメントが届きました!

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朝ドラ「らんまん」で民権ばあさん、楠野喜江を演じる島崎和歌子さん

朝ドラ「らんまん」で民権ばあさん、楠野喜江を演じる島崎和歌子さん

 高知県出身の植物学者、牧野富太郎博士を主人公のモデルにしたNHK連続テレビ小説「らんまん」。ドラマには高知県出身の俳優、島崎和歌子さんが、自由民権運動に参加する「民権ばあさん」こと楠野喜江役で出演しています。

 楠野喜江のモデルは、実際に「民権ばあさん」と呼ばれ、高知で自由民権運動に参加していた楠瀬喜多(1836~1920年)です。夫を亡くし、戸主として税金を納めているのに女性に選挙権がないのはおかしいと、女性参政権を訴えました。

 喜多が声を上げたおかげで、1880年には高知県の一部で女性参政権が認められました。政府によってわずか4年後には廃止されてしまいますが、世界的に見ても早い時期に高知で女性参政権が認められたのです。

 ドラマの中で楠野喜江は、女性だからと酒造りに携われない槙野万太郎の姉、綾を「おなごこそ、今から生きんと!」と自由民権運動の演説会に誘ったり、演説会で万太郎らと「自由じゃ~!」と叫んだり。高知の強い女性「はちきん」を地のままに演じる島崎和歌子さんからコメントが届きましたので、ぜひお読みください。(楠瀬健太)

 ー「らんまん」に出演が決まった時の感想を教えてください。
 「昨年、牧野富太郎先生が朝ドラのモデルになると聞いて、高知県民にとってはとても身近な方なので驚いていました。その『らんまん』に出演できることになり、うれしかったです。私は『民権ばあさん』と呼ばれる、はっきりと自分の意見を言う土佐の女性を演じさせていただいたのですが、高知の女性は黙っていられないので役づくりいらずでした(笑)」

 ー実際に「らんまん」の撮影に参加していかがでしたか?
 「万太郎役の神木隆之介さんと、『声明社』のリーダー、早川逸馬役の宮野真守さんが登場する演説会のシーンは迫力があって、演じつつも見入ってしまいました。寒くて乾燥している時季に撮影したのですが、宮野さんは何度撮影しても最後まで同じ声量で声がかすれないのがすごかったです。プロだなと思いました。そういった方々とお仕事ができて刺激になりましたし、撮影現場は楽しかったです」

 ー視聴者の皆さんへのメッセージを。
 「高知県はとても自然が豊かな場所です。牧野先生が『植物を愛せるのは平和なこと 』とおっしゃることの意味が、年齢を重ねて分かりました。とてもぜいたくな環境で私は育ったんだなと思います。『らんまん』で高知県の景色を見て、朝から癒やしを感じていただけたらうれしいです。これをきっかけに高知にぜひ遊びに来てください」

高知のニュース WEB限定 牧野富太郎

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