2023.04.29 06:37
ミサイル攻撃、死者25人に 子ども犠牲、ロシアを非難
ロシア軍によるミサイル攻撃を受けたウクライナ中部チェルカスイ州ウマニの集合住宅(ウクライナ非常事態庁提供・ロイター=共同)
【キーウ共同】ウクライナのクリメンコ内相は29日、ロシア軍のミサイル攻撃を受けた中部チェルカスイ州ウマニの集合住宅での死者が23人に上り、うち5人が1歳半から16歳までの子どもだったと明らかにした。東部ドニプロでもミサイル攻撃で女児を含む2人が死亡。ゼレンスキー大統領は28日の声明で「このようなテロ行為に及ぶのは絶対的な悪だけだ」とロシアを非難した。
ロシア軍は27日夜から28日未明にかけ、ウクライナ各地をミサイルや無人機で攻撃していた。
2014年にロシアが併合したクリミア半島のセバストポリでは29日、海岸付近の石油備蓄施設で火災が発生。ラズボジャエフ市長は無人機による攻撃だと通信アプリに投稿した。けが人などは出ていない。
インタファクス通信によると、東部ドネツク州でロシア側行政府「ドネツク人民共和国」が支配する州都ドネツクに28日、ウクライナ側から激しい砲撃があった。ロシア側市長によると、子どもを含む市民9人が死亡。NATO側が供与した長距離砲による攻撃とみられ、住宅や病院などに着弾したという。