2023.04.25 17:01
長短金利操作「継続適当」 日銀植田氏、目標達成へ
日銀の植田和男総裁
日銀の植田和男総裁は25日の衆院財務金融委員会で、長期と短期の金利を操作して低く抑える現行の大規模金融緩和策について「継続していくことが適当だ」と述べた。日銀が重視する基調的な物価上昇率は目標とする前年度比2%に達していないためだと説明した。
市場関係者の一部には、27、28日の金融政策決定会合で、日銀が長期金利の上限引き上げや撤廃に踏み切るとの見方があり、対応が注目される。
植田氏は、日銀が昨年12月に行った金融緩和策の修正や、海外金利の低下によって、問題となっていた国債市場のゆがみは解消していると指摘した。