2023.04.25 12:59
豚熱巡り畜産業者を刑事告発 感染疑い未報告で、栃木県
栃木県庁
栃木県那須烏山市の養豚場で昨年7月に発生した豚熱(CSF)を巡り、県への必要な届け出を怠ったとして、県が農場を経営していた畜産大手の神明畜産(東京都東久留米市)と代表の男性を家畜伝染病予防法違反の疑いで刑事告発したことが25日、分かった。この豚熱で国内最多の約5万6千頭が殺処分された。
県は告発状を県警に14日付で提出し、受理された。県によると、同法では家畜に伝染病感染が疑われる場合、まん延の防止のため都道府県に報告する必要があるのに、同社は怠っていた。
この養豚場では昨年7月、死亡頭数が増えているとの匿名の情報が寄せられ、県が調査して感染が判明した。