2023.04.25 09:13
政府、景気判断据え置き 月例報告、倒産は「増加」
月例経済報告等に関する関係閣僚会議に臨む岸田首相(左から2人目)=25日午前、首相官邸
政府は25日、4月の月例経済報告を発表し、国内景気は「一部に弱さがみられるものの、緩やかに持ち直している」とし、前月の基調判断を据え置いた。個別項目では、倒産件数を「低い水準ではあるものの、増加がみられる」から「増加がみられる」に変更した。
基調判断は個人消費が緩やかに持ち直す一方、輸出や生産が半導体の需要減少などで「弱含んでいる」ことを反映した。
倒産件数の表現変更は、新型コロナウイルス禍を受けて政府が実施した実質無利子・無担保の「ゼロゼロ融資」が返済期を迎え、経営に行き詰まる企業が増えていることを踏まえたとみられる。