妄想膨らむ世界―暮らしの隣の物語　Ｍｏｚｕ展から（１）

2023.04.25 08:40

妄想膨らむ世界―暮らしの隣の物語　Ｍｏｚｕ展から（１）

高知新聞社

ゴミ捨て場（Ｃ）ＭＯＺＵ　ＳＴＵＤＩＯＳ

　ちょっと、ちょっと！　一体何なが。冷蔵庫にテレビまで！　今日は可燃ごみの日ながで。ありゃりゃ、教科書に新聞まで置いちゅう。資源ごみの日は来週やに。たまあるか。こじゃんち、でっかい指まで来たやいか！　一体全体、どうなっちゅうがあああ―。

　住民が何もかも一緒くたに捨てたごみステーション。青筋を立てた町内会長の怒声が聞こえてくるようです。でも、何の問題もありません。だってこれ、ミニチュアなんですもの。

　高知市の県立美術館で水越清貴さんによる「Ｍｏｚｕ　ＡＲＴＷＯＲＫ　―ちいさなひみつのせかい―」が５月２１日まで開催中。展示作品をいくつか紹介します。暮らしの隣にある、妄想膨らむ世界へようこそ。（加藤風花）

　みずこし・きよたか　１９９８年７月東京生まれ。都立総合芸術高校卒。活動名のＭｏｚｕの由来は「モズクのような天然パーマで、『もずくん』と呼ばれてたから」。

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