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2023.04.23 14:23

知床沈没事故1年「忘れない」 乗客家族79人が献花、追悼式

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 海面上までつり上げられた観光船「KAZU 1」=2022年5月、北海道斜里町沖

 北海道・知床沖で観光船「KAZU 1(カズワン)」が沈没し20人が死亡、6人が行方不明となった事故から1年となった23日、出港地の斜里町ウトロで、町などが被害者追悼式を開いた。馬場隆町長は「このような事故を二度と起こしてはならない。私たちは決して忘れることはない」と式辞を述べた。


 町によると、乗客家族79人のほか鈴木直道知事ら、計133人が出席。白や紫の花で飾られた祭壇に手を合わせて順に献花した。斉藤鉄夫国土交通相は追悼の辞で「(国が)検査や監査を行いながら、事故が起こってしまったことを大変重く受け止めている」と述べた。


 息子と元妻の行方が分からない十勝地方の男性(50)は出席せず、23日夕、取材に「時間が止まってしまい、1年が早かったのか遅かったのかも分からない」と声を詰まらせた。


 79人のうち7家族の21人は式典後、網走市内に保管されているカズワンで献花。白いヘルメットを着用し、船体を間近に見つめていた。


 「知床遊覧船」の桂田精一社長は、町が追悼式の案内をせず、出席しなかった。

(c)KYODONEWS

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