2023.04.22 21:00
多様性とメディア、企画展始まる 横浜・日本新聞博物館で
ニュースパークで始まった多様性とメディアに関する企画展=22日午後、横浜市
ジェンダー平等や性的少数者への配慮といった多様性の尊重が求められる中、こうした内容に関する記事やニュースの歴史を紹介し、報道する業界内での取り組みのあり方を考える企画展「多様性 メディアが変えたもの、メディアを変えたもの」が22日、横浜市中区のニュースパーク(日本新聞博物館)で始まった。8月20日まで。
1903年に大阪で開かれた博覧会でアイヌや沖縄、台湾などの人たちを「見せ物」扱いした人種差別的な施設に関する記事や、男尊女卑の気風が根強く残っていた大正時代に生まれた、女性向けの「本格的な家庭面」の紙面など約300点を展示。
また85年の男女雇用機会均等法成立後、マスコミ業界でも女性記者の割合が徐々に増加したものの、出産・育児や偏見に基づくジェンダー格差と苦闘しており、業界内での多様性に関する取り組みが道半ばであることも示されている。
国内の男女格差を研究者らが算出した「都道府県版ジェンダー・ギャップ指数」など、2022年、23年の「国際女性デー」に合わせて全国の新聞社が展開したキャンペーン報道も紹介されている。常設展を含む入館料は一般400円、大学生300円、高校生200円で、中学生以下は無料。月曜休館。