2023.04.19 19:04
ロシア侵攻「貧困拡大」と批判 飢餓撲滅困難と国連機関
インタビューに応じる国際農業開発基金のアルバロ・ラリオ総裁=19日、東京都内
国連専門機関の国際農業開発基金(IFAD、本部ローマ)のアルバロ・ラリオ総裁は19日、東京都内で共同通信の単独インタビューに応じ、2022年2月のロシアのウクライナ侵攻による物価高がアフリカなどの途上国で「食料難を招き、貧困や飢餓をさらに悪化させた」と批判した。国連が「持続可能な開発目標」(SDGs)で掲げる30年までの貧困や飢餓の撲滅の達成は困難との見解を示した。
ラリオ氏は「ウクライナ復興を支援するためにも侵攻が終わることを期待している」とした上で、貧困の大半が気候変動の影響で干ばつや豪雨が起きる途上国の農村地域に集中していると指摘した。