2023.04.18 11:16
中国GDP、4・5%増 1~3月期、通年目標下回る
北京市内のショッピングモール=18日(AP=共同)
【北京共同】中国国家統計局が18日発表した2023年1~3月期の国内総生産(GDP、速報値)は、物価変動の影響を除く実質で前年同期比4・5%増となった。通年の政府目標「5・0%前後」を下回った。
中国は新型コロナウイルス感染を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策を終了したものの、経済に与えた打撃は大きく、影響は続いた。昨年10~12月期(2・9%増)は上回った。
1~3月の主要指標をみると、工業生産は前年同期比3・0%増、消費動向を示す小売売上高は5・8%増となった。工場やオフィスビルへの固定資産投資は5・1%増だった。
中国恒大集団など不動産大手の経営危機の影響が残っており、不動産開発投資は5・8%減となった。
国家統計局の付凌暉報道官は記者会見で「国内需要の不足は明らかだ。経済の回復の基礎はまだしっかりしていない」と指摘した。
4~6月期は海外経済の減速懸念が強まっているものの、前年は上海市のロックダウン(都市封鎖)で低迷した反動で高い成長率となる可能性がある。