2024年 04月29日(月)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

高知新聞PLUSの活用法

2023.04.18 08:31

新入生に避難の力を 高知県内各校で訓練―高知地震新聞

SHARE

避難場所へ坂道を上る南海中の新入生ら(高知市長浜)

避難場所へ坂道を上る南海中の新入生ら(高知市長浜)

 避難の力、早期に―。県内の各学校で新年度が始まり、1年生や新任教諭たちは、新しい環境で南海トラフ地震に向き合っている。いつ起こるか分からない震災に備え、少しでも早く対策を身に付けようと、あえて入学直後の慌ただしい時期に訓練を行っている小中学校がある。

 高知龍馬空港(南国市)南側の田園地帯に立つ大湊小学校は12日、1、2年生の複式学級で避難方法を確認した。海岸までわずか1キロ。周辺は2メートルの地盤沈降と、5メートル超の津波が約37分で到達するとされる。

 「南海地震って知ってますか?」

 岩田和(いずみ)先生の呼び掛けに、教室の1年生3人が首をかしげた。「絶対に来る大地震。津波もこの学校まで来ます。2年生は知っちゅうと思うけど、学校が海にのまれてしまいます」

 「泳げる?」と児童。

 「残念ながら、津波は人や車を流し、建物も壊す。それぐらい力が強い。教室にいたら死んじゃいます」

津波避難タワーに上った大湊小1、2年生。「皆さんの命より大事なものはない」(南国市前浜)

津波避難タワーに上った大湊小1、2年生。「皆さんの命より大事なものはない」(南国市前浜)

 そう言って指さした窓の外に避難タワーが見える。児童はグラウンドに出ると歩いてタワーへ。岩田先生は「忘れ物をしても、取りに戻ったらいけません。皆さんの命より大事なものはありません」と言い聞かせた。

この記事の続きをご覧になるには登録もしくはログインが必要です。

高知のニュース 高知市 南国市 室戸市 防災・災害 地震新聞 教育

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月