2023.04.17 18:43
海底3人のうち2人引き上げ 陸自ヘリ事故、不明5人捜索続行
海上自衛隊の潜水艦救難艦「ちはや」による陸自ヘリ事故の捜索活動=17日午前9時56分、沖縄県・池間島から撮影
沖縄県宮古島付近の10人乗り陸上自衛隊UH60JAヘリコプター事故で、自衛隊は17日、海底に残された3人の引き上げに向け、深い海での作業を可能にする特殊技術「飽和潜水」を活用した捜索活動を実施し、うち2人を引き上げた。周辺海域には引き続き、艦艇や航空機を投入。潮流などを踏まえ、依然不明となっている5人の手掛かりを捜した。
自衛隊は、宮古島の西隣にある伊良部島の北約6キロ、ヘリが行方不明となった地点から北約4キロの海底で16日、機体の胴体部分と5人を発見。うち2人は飽和潜水でダイバーが引き上げ、陸自の医官が死亡を確認した。関係者によると、遺体を沖縄本島に移し、死因を詳しく調べるとともに身元特定を進める。
陸自は、機体の胴体部分引き揚げに向け、サルベージ会社などと契約するための手続きを本格化した。16日に回収作業に関する「公告」を出した。21日に入札して業者を選定。契約期間は6月末までとしている。