2023.04.17 15:04
ドイツ、脱原発後の供給に自信 「再エネ8割」達成険しく
ドイツ西部ノイラートの風力発電の設備=2022年3月(ロイター=共同)
【ベルリン共同】欧州最大の経済大国ドイツで15日、脱原発が完了した。原子力発電による電力供給がゼロになったが、政府は発電量の5割弱を占める再生可能エネルギーを背景に脱原発後のエネルギー供給に自信を見せる。2030年には消費の8割を再生エネで賄う計画だが、達成までの道は険しい。
再生エネの中で発電量に占める割合が最も高いのが約24%の風力発電だ。国内には陸上風力の発電設備が2万8千基以上あり、ショルツ首相は2月に地元メディアで、30年の目標達成には「毎日4~5基の増設が必要だ」と指摘した。
昨年の設置数は1日平均1・5基で、3倍のペースで増設する計算になる。