2023.04.16 15:58
歌舞伎の市川左団次さんが死去 82歳、数々の敵役や老け役
市川左団次さん
ベテラン歌舞伎俳優で、「毛抜」の主人公・粂寺弾正のほか、数々の敵役、老け役を演じた市川左団次(いちかわ・さだんじ、本名荒川欣也=あらかわ・きんや)さんが15日午前3時48分、右下葉肺がんのため死去した。82歳。東京都出身。葬儀は家族で行う。喪主は妻の荒川千絵(あらかわ・ちえ)さん。
父は三代目左団次。1947年、五代目男寅を継いで初舞台。五代目男女蔵を経て、79年に四代目左団次を襲名した。
長身の堂々とした立役。二代目左団次が復活させた「毛抜」のほか、「助六」髭の意休、「俊寛」瀬尾、「熊谷陣屋」弥陀六、「御所五郎蔵」土右衛門などで強烈な存在感を示した。