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2023.04.15 16:38

知床沈没、社長「異常なかった」 乗客・家族に謝罪も、事故1年

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 運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長

 北海道・知床半島沖の観光船「KAZU 


1」沈没事故で、運航会社の桂田精一社長が15日までに共同通信の取材に応じ、事故の一因となった甲板のハッチの不具合について「昨年4月に陸に揚がった状態の船を確認したが異常はなく報告は受けていない」と話した。事故は23日で発生1年。


 事故では乗客乗員26人のうち20人の死亡が確認され、6人が行方不明のまま。桂田氏は「申し訳ないの一言に尽きる。早く見つかってほしい」と謝罪した。月命日は知り合いの僧侶に供養を依頼しているという。


 事故当日、桂田氏は運航管理者として、死亡した豊田徳幸船長と協議。強風・波浪注意報が発令されていたが、海が荒れたら引き返す「条件付き運航」で出航を決めた。自身の就任前から実施されていたことで、当日も「いつも行っているように」と決断したという。


 運航管理者は船の航行中は原則事務所にいる決まりだったが、当日は不在だった。理由は「補助者がいたからだ」と説明。知床岬付近にある緊急時の避難港の存在も把握していて、社内で共有していたと主張した。

(c)KYODONEWS

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