2023.04.14 18:55
熊本地震、被災各地で祈り広がる 前震から7年、継続支援が課題
2016年4月の熊本地震は「前震」から14日で7年となり、犠牲者276人を悼む行事が各地で営まれた。今年3月に仮設住宅の提供が終了したが、自宅再建中の世帯が残り、災害公営住宅での孤独死も確認されている。継続的な支援と見守りが課題となっている。
旧阿蘇キャンパス(南阿蘇村)が損壊し、周辺に住んでいた学生3人が犠牲となった東海大は、益城町に3月完成した新校舎で追悼式を開いた。
熊本県庁の追悼式に参列した合志市の宮崎さくらさん(44)は、心臓病で入院していた次女花梨ちゃん=当時(4)=を亡くした。式典後の取材に「家族にとって、地震は人生が変わった瞬間だった」と涙を流した。