2023.04.14 07:09
北朝鮮、固体燃料型ICBM発射 「火星18」初実験、成功と報道
3月、大陸間弾道ミサイルの発射訓練を現地指導する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記=平壌(朝鮮中央通信=共同)
【北京共同】北朝鮮メディアは14日、同国が13日に固体燃料エンジン搭載型の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星18」の初の発射実験を行い、成功したと報じた。金正恩朝鮮労働党総書記が現地で指導し、結果に満足したと表明。火星18は北朝鮮の戦略的抑止力の構成を再編し「核反撃態勢の能力を大きく高める」と開発の意義を強調した。
固体燃料エンジンは発射直前の燃料注入作業が不要なため奇襲発射が可能で、火星18が完成、配備されれば米本土への攻撃能力も高まることになる。北朝鮮メディアは火星18は国家の安全を守る「最も強力な核心手段」になると強調した。
火星18は推進部分が3段式で、実験では大出力固体燃料エンジンの出力や分離技術の確認を行い、設計通りの結果を得たとしている。搭載カメラによる1段目から3段目までが分離される場面の写真も公開し、関連技術の獲得を誇示した。
1段目は東部咸鏡南道虎島半島沖10キロ、2段目は北部咸鏡北道漁郎郡東方335キロの海上に落下したと伝えた。