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2023.04.13 20:26

【東京ウオッチ】ブルターニュに出会える展覧会―ディープなフランス、絵画で感じて いまのTokyoをつかむイベント情報(15日~23日)

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 「ブルターニュの光と風」展で紹介されているピエール・ド・ブレの「ブルターニュの女性」(1940年 カンペール美術館 Collection du musee des beaux―arts de Quimper,France)(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント


 【15日(土)】


 ▽「展覧会『ブルターニュの光と風―画家たちを魅了したフランス〈辺境の地〉』」(~6月11日、新宿区・SOMPO美術館)


 豊かな自然と独自の文化を持ち、19世紀のフランスで「内なる異世界」と捉えられていた仏北西部のブルターニュ。この地に魅了された画家たちが1850年代から1930年代に描いた作品を紹介する展覧会が、新宿のSOMPO美術館で開催されている。


 1872年にブルターニュで開館したカンペール美術館の所蔵作品を中心に45作家による約70点の油彩画や版画、素描などを展示。日本ではあまり知られていないブルターニュの歴史、自然、風俗を、この時代の画家たちの視線を通して追体験できる内容だ。


 ブルターニュはゴーギャンやポン・タバン派の画家たちが集ったことで知られるが、他にも優れた作家を生みだした。彼らが描いた絵画も鑑賞できる。


 学芸員の岡坂桜子さんは「さまざまなスタイルで描かれたブルターニュの自然や風俗を通して、ディープなフランスを知ってもらいたい」とコメントした。



 ○そのほかのお薦めイベント


 【15日(土)】


 ▽「ヨックモック書店 in 文喫」(~5月14日、港区・〈文喫 六本木〉、入場料あり)


 本を探しながら、お茶も楽しむことができるブックカフェ「文喫 六本木」で、洋菓子のヨックモックが京都の蔵出し宇治抹茶を使用した限定菓子「シガール オゥ マッチャ」の発売を記念したイベントを開催する。


 「文喫 六本木」では約3万冊の本を用意。喫茶室には抹茶や食文化に関する選書が置かれ、限定菓子と定番商品「シガール」が1本ずつ、無料で提供される。お菓子を味わいながら、ゆっくりと読書ができる。


 期間中の4月28日には「選書ワークショップ」も開催。自分にとっての「ご褒美」をテーマに、参加者が本棚から自由に本を選び、テーマに対する自分のイメージを読書で表現してもらう。


 企画者の武井美沙子さんは「お菓子と本を相棒に、日常をリセットして一人の時間を堪能してほしい」とコメントした。


 ▽「橋本コレクション展―指輪よりどりみどり」(~6月11日、台東区・国立西洋美術館)


 指輪を中心に約870点の宝飾品を所蔵する国立西洋美術館。その中からえりすぐった200点以上の逸品を紹介する展覧会が開催されている。


 所蔵の宝飾品は「橋本コレクション」と呼ばれ、2012年に東洋美術のコレクターの橋本貫志さんが寄贈した。ダイヤモンドやルビーなどの宝石をはじめ、「カルティエ」や「ヴァン クリーフ&アーペル」といったブランドの作品だけではなく、隕石や歯など風変わりな素材から作られた指輪も公開。宝飾品を通して、時代や地域、技法の多様性を実感できる。


 主任研究員の飯塚隆さんは「一般的な指輪のイメージから懸け離れた作品に出合える。先入観にとらわれずに展示室をぶらぶらしてほしい」と話した。


 【16日(日)】


 ▽「W7Japan 2023サミット」(正午、中央区・浜離宮朝日ホール、事前予約制)


 先進7カ国首脳会議(G7サミット)の議論に、ジェンダー平等と女性の権利に関する政策提言の反映を目指す市民グループ「Women7」(W7)。そのサミットが5月のG7広島サミットに先駆けて開かれる。


 W7は、2018年にカナダでG7サミットに先立ち初めて開かれた。以後、G7サミットの議長国交代に合わせ、各国の市民団体などが議長を務めている。


 W7の目的は世界中の市民社会から声を集め、G7の成果を批判的に考えて情報を提供すること。サミットではさまざまな国のフェミニストたちが、女性のリーダーシップ、経済的正義、ジェンダーに基づく暴力、フェミニスト外交政策などについて議論する。


 【22日(土)】


 ▽「展覧会『吹きガラス 妙なるかたち、技の妙』」(~6月25日、港区・サントリー美術館)


 吹きガラスならではの流麗な表現と、それを生み出した“作り手の技”に注目した展覧会が六本木のサントリー美術館で開催されている。


 吹きガラスは、溶けて軟らかくなったガラスに息を吹き込み、風船のように膨らませて器を作る技法。手で直接触れずに形づくる、ガラスならではの表現手法だ。紀元前1世紀中頃の古代ローマで誕生したとされる。


 本展では、古代ローマ時代の三連瓶など独特な形態の作品や、15~17世紀頃にベネチアで作られた繊細で立体的な装飾を持つ作品などを鑑賞できる。


 江戸時代の職人の技にも光を当てるほか、4人の日本人若手作家の作品を通して、今後の吹きガラスの新しい表現方法も探っていく。


 学芸員の林佳美さんは「溶けていくガラスと作り手の姿を想像しながら、ガラスの魅力を再発見してほしい」と話した。

(c)KYODONEWS

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