2023.04.12 14:41
火星暮らし1年、模擬体験 米施設、探査の安全向上へ
火星での生活を想定した居住実験用の施設内部。4人が1年間暮らす予定=11日、米テキサス州(共同)
【ヒューストン共同】米航空宇宙局(NASA)は11日、将来の火星での暮らしを模した居住実験施設をテキサス州のジョンソン宇宙センターで公開した。参加者4人に6月から1年間、科学実験や生活をしてもらい、限られた資源のやりくりや孤独感、機器の故障など多様なストレスが心身に与える影響を調べる。データは探査計画の安全性向上に役立てる。
米国は日本などと協力し国際月探査「アルテミス計画」を始めた。地球以外の天体での滞在に必要なノウハウを学び、2040年ごろには有人火星探査につなげる狙いだ。
国際宇宙ステーションや38万キロ先の月に比べ、火星は最接近時でも5500万キロと段違いに遠い。