2023.04.12 11:59
「黒い雨」で在韓被爆者を認定 広島市、新基準で初めて
広島原爆の投下後に降った「黒い雨」の被害者を救済する新たな認定基準に基づき、広島市が韓国在住の1人を被爆者と認め、被爆者健康手帳の交付を決定したことが12日、市への取材で分かった。昨年4月に始まった新基準で、在韓被爆者の認定は初めて。
市は昨年10月、米国在住の1人を新基準で初めて黒い雨の在外被爆者と認定。今年1月に米国の1人、3月に米国と韓国の各1人を認めた。
在韓被爆者を支援してきた被爆者の豊永恵三郎さん(87)は、取材に「新基準下で認定される人は他にもいるはずだ。支援が広がることを期待している」と話した。