2023.04.10 18:15
救助の空白海域に「機動救難士」 海保、知床事故で体制強化
第1管区海上保安本部釧路航空基地に配置された機動救難士ら=10日午後、北海道釧路市
第1管区海上保安本部釧路航空基地(北海道釧路市)に、高度な救助技術を持った「機動救難士」の9人が配置され、10日から本格的な運用が始まった。昨年4月に観光船沈没事故があった知床半島沖や鹿児島県の奄美大島周辺などは、機動救難士が1時間以内に到着できない数少ない「空白地帯」で、救助体制の強化を図る狙い。
機動救難士は全国の航空基地を拠点に、ヘリコプターで傷病者をつり上げたり、潜水したりして救助に当たる。10日はそれぞれが潜水や救急などの担当に指名された。
知床の事故では、ヘリコプターが現場付近に到着するまで通報から3時間以上かかったことが問題視された。