2023.04.06 20:24
南西諸島に陸自駐屯地開設相次ぐ ミサイル配備
鹿児島県西之表市の馬毛島
防衛省は、台湾や沖縄県・尖閣諸島を巡る情勢から鹿児島県から沖縄県にかけての南西諸島の防衛体制強化に取り組んでいる。相次いで陸上自衛隊の駐屯地を新設し、地対艦ミサイル部隊を配備した。米中対立の最前線となり、有事になれば住民が巻き添えになるとの懸念が強まっている。
防衛省は2016年、日本最西端の沖縄県の与那国島に駐屯地を開設し、情報収集部隊を置いた。さらに19年には奄美大島と宮古島、今年3月には石垣島にも新たに駐屯地を開設した。
今年1月には鹿児島県の無人島、馬毛島で、米軍艦載機の発着訓練向けの滑走路や、自衛隊の訓練施設や補給拠点となる基地の工事を始めた。