2023.04.06 18:29
海外臓器移植、実態調査を開始 渡航先や仲介機関の有無確認
厚生労働省
海外の病院での臓器移植を無許可であっせんしたとしてNPO法人理事が起訴された事件を受け、厚生労働省の研究班は6日までに、渡航移植後に国内の医療機関を受診した患者の実態調査を始めた。関係学会を通じ、患者数や渡航先、臓器移植を仲介した機関の有無などを確認する。関係者への取材で分かった。
移植実施や外来診療をする300以上の施設・診療科が調査対象。関係学会は日本心臓移植研究会や日本臨床腎移植学会などで、全13問のアンケートを3日から配布し、5月中旬を締め切りに回答を要請した。移植した臓器が機能しなかったり、死亡したりした事例の数を尋ね、海外移植のリスクも分析する。