2023.04.06 08:35
春の古刹ボタンが彩る 高知県南国市の国分寺
大輪の花を咲かせたボタン(南国市の国分寺)
寺の中門を抜けた先に広がる庭園は「土佐のこけ寺」として親しまれている観光スポット。ボタンは前住職の林広裕さん(86)が30年近く前から約50株を植栽してきた。雨よけの和傘の下、赤やピンク、白の花びらを幾重にも重ね、貫禄ある花姿を見せている。
香道の稽古で寺を訪れた高知市介良乙の藤本淑峰さん(84)は「全部の株で花が咲いた様は見事で、毎年楽しみにしています。心に潤いを持たせてくれますね」とうっとりとした表情で見入っていた。
見頃は4月中旬ごろ。毎年この時季は駐車場が混雑するため、寺は23日までの土・日曜に西島園芸団地との間を運行するシャトルバスを利用するよう呼びかけている。(海路佳孝)