2023.04.04 23:43
イラン、サウジ外相会談へ 北京で6日、正常化協議
3月10日、外交正常化合意で握手するサウジアラビアとイランの当局者と写真に納まる中国の王毅・共産党政治局員(中央)=北京(ロイター=共同)
【テヘラン共同】外交関係の正常化で合意したイランとサウジアラビアが、6日に中国・北京で外相会談を行う方針であることが分かった。イランのアブドラヒアン外相とサウジのファイサル外相が、関係正常化について協議。中東地域や国際的な情勢、エネルギー問題に関しても話し合う。イラン外交筋が4日、明らかにした。
中東の覇権を争って対立してきたイランとサウジは3月、中国の仲介で関係正常化に合意し、2カ月以内の大使館再開で一致していた。外相会談の舞台が北京となり、米国の影響力が低下する中東外交で、中国が存在感をさらに誇示することになりそうだ。
イラン政府当局者らによると、イランとサウジの事実上の代理戦争となっているイエメン内戦の終結を目指すことや、サウジがイラン核合意の再建を支持することなど5項目で両国は一致している。外相会談では、これらについて協議を進めるとみられる。
イランメディアによると、イランのライシ大統領は、サウジのサルマン国王からのサウジ訪問招待を受け入れている。