2023.04.04 18:42
多磨霊園が１００周年 著名人の墓巡りなど開催
岡本太郎さんの墓＝東京都府中市（多磨霊園提供）
日本初の公園墓地として大正末に誕生した多磨霊園（東京都府中市）が４月、開園１００周年を迎えた。来年３月まで、著名人の墓を訪ねるツアーや写真展、シンポジウム、野鳥観察など記念事業が行われる。（共同通信＝松本泰樹）
多磨霊園は、東京市（当時）がドイツの森林墓地を参考に、大規模で緑豊かに造成した。文学者の与謝野晶子や北原白秋、漫画家の長谷川町子、俳優の上原謙、政治家の高橋是清や大平正芳、軍人の東郷平八郎や山本五十六をはじめ、各界の著名人が数多く眠る。
「歴史・著名人墓所ツアー」は５月２８日、午前１０時と午後２時に開催。ボランティアのガイドが付き、園内の歴史的遺構や美術家岡本太郎さんの芸術作品のような墓などを、バスで約２時間かけて巡る。定員は各回２０人。参加費５０円。
この他、開園以来の移り変わりを紹介する写真展、野鳥を観察しながらの墓所巡り、サクラの植樹も予定。開園以来、墓が増えるに連れ、噴水塔などの建造物や木々が加わった。現在の景観がどのようにできたのか、広く知ってもらうことを期待している。
「歴史・著名人墓所ツアー」の参加希望者は、多磨霊園の公式サイトから申し込みフォームに入力。あるいは、はがきにツアー参加希望であること、希望回、氏名、年齢、住所、電話番号を明記の上、郵便番号１８３―０００２、東京都府中市多磨町４の６２８、多磨霊園管理事務所「歴史・著名人墓所ツアー」係に郵送する。４月３０日必着。
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