2023.04.04 16:06
DV防止法、参院で審議入り 精神的暴力も保護対象
ドメスティックバイオレンス(DV)防止法改正案が4日、参院内閣委員会で審議入りした。殴る蹴るといった身体的暴力に加え、言葉や態度で相手を追い詰める精神的DVも裁判所の保護命令の対象とする。政府は今国会での成立を目指す。
裁判所は、被害者の申し立てに基づき、加害者に付きまといや繰り返しの電話連絡を禁じる保護命令を出す。現行法では対象となる被害が身体的暴力と「生命や身体に対する脅迫」となっている。改正案には「自由、名誉、財産に対する脅迫」が盛り込まれ、精神的DVの被害にも保護命令を出せるようになる。
保護命令により接近や電話連絡を禁じる期間を、現在の半年から1年に拡大する。