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2023.04.07 08:29

牧野博士の標本写真展示  桜の特大プリントで細部まで鮮明  京都「ほぼ日」ギャラリーで菅原一剛作品展

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「牧野博士の桜の標本写真を前に高知新聞のラッピング紙面を手にする菅原一剛さん(京都市下京区のTOBICHI京都)

「牧野博士の桜の標本写真を前に高知新聞のラッピング紙面を手にする菅原一剛さん(京都市下京区のTOBICHI京都)

 写真家、菅原一剛さんが撮影した牧野富太郎博士の植物標本の写真展が京都市下京区の「TOBICHI京都」で開かれている。博士生誕160年だった昨年4月24日付の高知新聞を包み込んだ桜の標本写真が縦150センチ、横100センチの特大プリントで展示されている。

小さなサイズの標本写真も展示されている

小さなサイズの標本写真も展示されている

 菅原さんは県立牧野植物園(高知市)が所蔵する牧野博士の植物標本41点を特別な撮影技術と1億5千万画素(15K)の高精細デジタルカメラを使って撮影した。その中のセンダイヨシノが高知新聞のラッピング紙面に使われて大きな反響を呼んだ。

 今回の写真展には、その紙面サイズを大きく上回るオリジナルプリントを出品。15Kで撮影された植物標本は葉脈など細部に至るまで鮮明に見ることができ、その配置の美しさでも知られる博士の植物標本の魅力を圧倒的な存在感で伝えている。

 会場を訪れた菅原さんは「強い光を当てて標本を撮影したことで植物の影が映り、より立体的に見えている。このプリントサイズの大きさもあって、それが効果的に出ていると思います」と説明した。

 TOBICHI京都のスタッフ、畑山沙織さん(33)も「植物標本は鑑賞する対象ではないと思っていましたが、菅原さんの撮影でアートとして楽しめるものになっていることに感動しました。ずっと見ていられますね」。

 展示会場は、糸井重里さんが主宰するウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」の〝リアル店舗〟。写真展は19日まで(木曜休み)。ソメイヨシノのほか、小さいサイズのヒメアジサイやハマダイコンなど8点も展示されている。(竹内 一)

      ◇

 菅原さんの牧野標本写真は高知新聞特設ウェブサイトから購入できます。

高知のニュース 美術・アート 牧野富太郎

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