2023.04.03 17:04
JR脱線、隣の畑に花文字「生」 兵庫・尼崎、25日で18年
尼崎JR脱線事故から25日で18年となるのを前に、事故現場近くの畑に浮かび上がった白い花で描かれた「生」の文字=3日午前、兵庫県尼崎市(共同通信社ヘリから)
2005年に兵庫県尼崎市で乗客ら107人が死亡した尼崎JR脱線事故から25日で18年となるのを前に、現場北隣の畑にダイコンの白い花で描いた「生」の文字が浮かんでいる。
文字は縦横約10メートル。花を育てているのは畑を所有する会社役員萩本啓文さん(69)で「当時通勤でJR線を使っており、自分が事故に遭っていたかもしれない。今生きている人、これから生まれてくる人にも事故を忘れてほしくない」と話す。
現場近くでは元々、別の畑で萩本さんの知人の松本三千男さん(87)が09年から21年まで「命」の花文字を作成。松本さんはやめたが、萩本さんがダイコンの種を譲り受け花文字を続けている。