2023.03.30 14:40
米当局と和解後も脱税に関与 クレディ、議会が調査報告を公表
スイス金融大手クレディ・スイスのロゴとスイス国旗=2022年11月、ベルン(ロイター=共同)
【ニューヨーク共同】米上院財政委員会は29日、スイス金融大手クレディ・スイスが、2014年に米国の富裕層顧客の脱税をほう助した罪を認めて米当局と和解した後も、脱税への関与を続けていたとする調査報告書を公表した。隠蔽は総額7億ドル(約930億円)を超えるという。
財政委のワイデン委員長は29日の声明で「14年に罰金が減免されたのはクレディが米国を欺くビジネスから手を引くと誓ったからだ」と批判。米当局に今後の対応を求めた。
財政委はクレディに対し、米国の大口顧客で2千万ドル超の残高がある申告漏れの口座情報の開示などを要求した。クレディ側は23件の口座の存在を認めたという。