2023.03.29 08:41
高知城の丸ノ内緑地リニューアル完了! 日当たり・風通し抜群、お弁当タイムに最適 高知市
リニューアルした丸ノ内緑地。芝生広場がゆったりとした空間を演出する(写真はいずれも高知市丸ノ内1丁目=佐藤邦昭撮影)
高知城お膝元の丸ノ内緑地(高知市丸ノ内1丁目)の再整備が完成し、高知市は28日から一般開放した。公園を覆っていた樹木が大幅に伐採されたこともあり、開放感たっぷりの憩いの場に生まれ変わった。
緑地(約7100平方メートル)中央には、広い芝生広場(約3300平方メートル)が誕生。芝生の一部は養生中のため6月末まで立ち入りが制限されているものの、以前は狭かった空が広がり、天守閣の景観が存分に楽しめるようになった。
広々としたスペースに生まれ変わり、天守閣が映える丸ノ内緑地
天守閣が望める休憩所は、高知工業高生がデザインした
リニューアルで、様変わりした高知城下の丸ノ内緑地。芝生広場の日当たり、風通しは抜群となり、広めの遊歩道や休憩所も。市民からは「お昼休憩にちょうどいい」「週末に家族でゆっくり過ごすのに最適」と歓迎の声が上がった。
高知市によると、緑地は藩政初期に侍屋敷、中期には馬場として利用されていたという。明治以降、県公会堂などが建てられ、1976年まであった市中央公民館の移転後に、市が緑地を整備した。
緑地内にはかつて約千平方メートルの芝生広場があったが、「自生した木々でいつしか確認できない状態になった」(市みどり課)ことから、中央部にかつての3倍の広さとなる芝生広場を〝復活〟させた。お堀沿いにはアカマツを新たに植え、見栄えにも配慮した。
市みどり課は「高知城がきれいに見える。家族連れらがシートを広げて食事を楽しむだけでなく、日曜市に訪れた人にもくつろいでほしい」。お堀を渡ってすぐの場所には、高知工業高生がデザインし県産材を使った休憩所を構えた。
木陰でベンチに座ってくつろぐ市民。心地よい風が通り抜ける
芝生広場にある「自由の広場」の碑。いつしかなくなっていた芝生が復活