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2023.03.27 08:40

夜の赤岡に狐ゆらり 妖しく街行列 高知県香南市

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住民らが狐に扮して夜道を歩いた「狐の嫁入り行列」(香南市赤岡町)

住民らが狐に扮して夜道を歩いた「狐の嫁入り行列」(香南市赤岡町)

 狐(きつね)の一行、夜道にゆらり―。住民らが狐に扮(ふん)して夜の街を練り歩く「狐の嫁入り行列」が25日夜、香南市赤岡町の本町通りなどであり、雨にぬれた街は妖しく幻想的なムードに覆われた。

 幕末の絵師、金蔵(絵金)の町として知られる赤岡。絵金蔵の蔵長、沢田美枝さん(67)が、かつて映画で見た狐の行列が「絵金の妖しい芝居絵屏風(びょうぶ)や古い町並みが残る赤岡にぴったり」と感じ、節目の行事などで開催してきた。

 7回目となる今回は、絵金の生誕210年記念で絵金蔵が企画。雨がやみ、夜のとばりが降りた午後6時半、おしろいで顔を真っ白に染めた19人が、ぞろぞろと街に現れた。

 ちょうちんを手にした一行は約130メートルを30分かけてゆっくり歩き、時折一斉に狐のポーズでぴたっと静止。息をのんで見つめていた観客は「怖い、けどきれい」とため息をもらした。

 沢田さんは、高齢化などで今回が最後の行列になるだろうといい、「人の少ない通りに、たくさんの人が来てくれた。今後も赤岡ならではの雰囲気を味わってもらえる行事をやっていきたい」と話していた。(深田恵衣)

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