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2023.03.19 08:45

高知の辻井、投打に躍動!8回途中1失点で逆転打も 選抜高校野球第1日

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北陸戦に先発し、8回途中まで6安打1失点と好投した高知・辻井(甲子園=森本敦士撮影)

北陸戦に先発し、8回途中まで6安打1失点と好投した高知・辻井(甲子園=森本敦士撮影)

<選抜高校野球 第1日>18日 高知 4―1 北陸(福井)

 新2年生の辻井が投打に勝利を引き寄せる活躍を見せた。立ち上がりに先制点を奪われたが、直後に自らを助ける逆転打。攻めの投球で八回途中まで一回の1失点に抑え、この冬の成長を示した。

 公式戦初先発となる甲子園の初マウンド。「やっぱり緊張した」と振り返るのも当然だ。一回、追い込みながら先頭打者に死球。その後、2死一、二塁から5番打者に適時打を浴びた。

 「カットボールを引っ掛けてしまった」と失点のきっかけとなる死球を反省したが、このカットボールこそが冬に習得した新たな武器だった。それまでは直球とスライダーが軸。「手元で曲がる球を投げられれば投球の幅が広がる」と新球の精度を高めてきた。

 直後の二回2死一、二塁で回ってきた打席では「追い付きたい」の一心。肩口から入った変化球を捉えると、左越え逆転適時三塁打。ベース上で喜びを爆発させた。

 会心の打撃で投球も調子づいた。二回以降は「変化球を上からしっかり落としていこう」と切り替えた。四回1死三塁のピンチの場面が圧巻だった。「コース、コースに」。切れ味鋭いカットボールで一ゴロと三振に切って取った。

 緩急を自在に操り、尻上がりに調子を上げた。女房役の高木も二盗を2度刺して援護。五~七回はいずれも三者凡退に抑えた。結局、八回途中を最少失点で切り抜け、浜口監督も「よく投げた」と手放しでたたえた。

 「いいテンポで投げられ、自分の長所が生かせた」と大きな手応えを得た辻井。「次は試合の入りに気を付けて攻めのピッチングをする」と頼もしい。次戦以降も期待を抱かせる好投だった。(五十嵐隆浩)

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