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2023.03.18 08:31

愛猫にかわいいケージを 日高村で女性が起業 ドールハウス型販売へ

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ドールハウス型猫ケージ「手作り館」と開発した柏井裕美子さん(写真はいずれも高知市大谷公園町)

ドールハウス型猫ケージ「手作り館」と開発した柏井裕美子さん(写真はいずれも高知市大谷公園町)

 かわいいにゃんこに、かわいいおうちを―。日高村の愛猫家が猫用ケージの専門会社を立ち上げ、4月からネットで販売する。メルヘンチックなドールハウス型のケージは機能性にもこだわっており、「猫も飼い主も幸せな気持ちになってほしい」とPRしている。

ケージは掃除しやすいよう、正面扉や屋根を大きく開けることができる

ケージは掃除しやすいよう、正面扉や屋根を大きく開けることができる

 柏井裕美子さん(41)=同村本郷。中学生の頃から高知市の実家で猫を飼い、市販の猫ケージには長く不満を抱いていた。ほとんどの商品がスチール製の四角い箱型。「おりみたいで、かわいくない」。県内企業で働く傍ら、2012年から自らケージをデザインするようになった。

 当初はその理想図を木工所に持ち込んで制作を依頼したが…。「出来上がったのはイメージよりごつく、かわいくなかった」。理想をかなえるには、自分で作るしかないと決意した。

 木工関係の本を何冊も読み、コンピューターを使った設計「3DCAD(キャド)」の技術も独学で身に付けた。祖父母が所有する日高村の倉庫に据えていった工作機械は10台ほどに増え、投じた資金は1千万円以上になった。20年には勤め先を退職し、同村にケージ製作会社「Kokosuki(ここすきい)」を設立。高知市の木工製作所と協力して量産体制も整えた。

窓から顔をのぞかせる猫

窓から顔をのぞかせる猫

 自身や友人の猫を入れ、反応も見ながら商品化したケージは幅90センチ、奥行き60センチ、高さ100センチ。県産ヒノキ製で消臭効果もあり、猫は壁で爪研ぎできる。掃除がしやすいよう正面の扉と屋根は大きく開けられる作り。猫が飛び乗れるように屋根の頂上部分は平らにした。〝鉄格子〟ならぬ小窓から顔をのぞかせる猫のかわいさに、飼い主は一層メロメロになりそうだ。

 商品名は「手作り館」で、お値段は送料込み34万5千円。こだわりが詰まっている分高価だが、柏井さんは「一生もののおうちになりますよ」と、ケージでくつろぐ愛猫に目を細めた。Kokosukiのホームページで予約注文を受け付け中。問い合わせは同社(050・3708・4027)へ。(楠瀬健太)

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