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2023.03.11 00:01

東日本大震災、発生から12年 首相、福島の式典出席へ

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 東日本大震災から12年となるのを翌日に控えた10日夕、宮城県南三陸町の防災対策庁舎近くを訪れた人たち。周囲は復興祈念公園として整備されており、慰霊碑に手を合わせたり、語り部の話を聞いたりする姿も見られた。骨組みだけを残す庁舎のほか、海や町を見渡せる「祈りの丘」などがある。初めて公園を訪れた吉川千草さん(62)は「もうこれ以上悲しいことが起きてほしくない」と話した。

 約2万2千人の犠牲者を出した東日本大震災は11日、発生から12年となった。東京電力福島第1原発事故などにより、全国では約3万1千人が今も避難生活を送る。昨年、「原発の最大限活用方針」を打ち出した岸田文雄首相は午後、福島県主催の追悼式典に出席する。


 各地で追悼行事が開かれ、地震発生時刻の午後2時46分に合わせ、犠牲者への祈りがささげられる。岩手県は釜石市と合同で追悼式を行うが、宮城県は実施しない。政府主催は、震災10年の節目と言われた2021年が最後だった。


 11年3月11日、三陸沖を震源とするマグニチュード(M)9・0の巨大地震が起き、宮城県で最大震度7を観測。警察庁のまとめでは、今年2月末現在で全国の死者は1万5900人、不明者2523人。復興庁によると、避難生活の疲労による体調悪化や自殺など震災関連死は22年3月末現在で3789人に上る。

(c)KYODONEWS

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