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2023.03.04 19:38

福岡の女性刺殺、国を提訴へ 少年院、十分情報共有せず

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 福岡市の商業施設で20年、15歳だった少年が面識のない女性=当時(21)=を刺殺した事件で、直前に仮退院させた少年院が、受け入れ先への十分な情報共有など必要な対応をしなかった結果、事件が起きたとして、遺族が国に約6168万円の損害賠償を求め、10日にも福岡地裁に提訴することが4日、代理人弁護士への取材で分かった。少年と母親にも同額の賠償を求める訴訟を起こす。


 少年は事件2日前に少年院を仮退院し、更生保護施設に入所。事件前日に施設を抜け出していた。


 訴状によると、仮退院に当たり少年院は、少年の暴力性などを把握していたのに、更生保護施設に十分な情報共有をしなかったほか、警察や保護観察所などと受け入れ態勢に関する会議を開いておらず、再犯防止推進法の趣旨や目的に反するとしている。


 福岡地裁は昨年、少年に求刑通り懲役10年以上15年以下の不定期刑を言い渡し、確定した。判決によると、20年8月28日、商業施設で包丁2本を盗んだ上、客の女性の後をつけ、女性用トイレで首などを包丁で突き刺し、殺害した。

(c)KYODONEWS

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