2023.03.04 15:29
團十郎さん、石川・小松でお練り 劇場名にも「大名跡」冠す
石川県小松市でお練りする十三代目市川團十郎白猿さん=4日
歌舞伎十八番「勧進帳」にゆかりがある石川県小松市で4日、十三代目市川團十郎白猿さんが襲名披露公演をするのに合わせ、お練りをした。市が運営する劇場もこの日、大名跡を冠した「團十郎芸術劇場うらら」に改まり、團十郎さんが名誉館長に就いた。
黒の紋付きはかま姿の團十郎さんは人力車に乗り、JR小松駅近くの通りを約400メートル進んだ。見物客約5千人が詰めかけ「成田屋」との声が上がり、團十郎さんは笑顔で手を振った。
小松市には勧進帳の舞台として知られる「安宅の関」がある。1987年に市で勧進帳が公演された縁で、先代の團十郎さんが劇場の設計を監修するなど、交流が続いている。