2023.03.04 06:21
債務比率の上昇に「懸念」 WTO対日貿易審査
WTO本部=昨年6月、スイス西部ジュネーブ(ロイター=共同)
【ジュネーブ共同】世界貿易機関(WTO)で3日、日本の貿易政策に関する審査会合が開かれた。議長が最後に総括を発表し、国内総生産(GDP)に占める債務残高比率の上昇について複数の参加国から「財政政策の持続可能性に懸念が寄せられた」と指摘した。
総括では、日本の特に農業分野の関税制度が複雑になっていると指摘し、簡素化することなどを求めた。2050年に温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする政策については、一部の参加国から歓迎されたと紹介した。
貿易政策審査は加盟国・地域を対象に行っており、日本については3年に1度実施している。今回は今月1、3両日に開催された。