2023.03.03 23:49
応神天皇陵を立ち入り調査 ボートで初めて周濠渡る
誉田御廟山古墳(応神天皇陵)=大阪府羽曳野市
日本考古学協会などの研究者団体は3日、宮内庁が応神天皇陵として管理する大阪府羽曳野市の誉田御廟山古墳(5世紀前半)を立ち入り調査した。
同古墳は世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」の構成資産の一つ。墳丘長425メートルで、国内で2番目に大きい前方後円墳。研究者による立ち入り調査は2008年から始まったが、周濠をボートで渡って墳丘の立ち入り観察をするのは初めて。
宮内庁は、例年の立ち入り人数の半分にすることなどで、学会側と合意して安全面の確保に見通しが立ったことにより実施できると判断したとしている。
同古墳の立ち入り調査は11年2月にも実施されたが、調査は周濠外側の堤部分だった。