2023.03.02 08:40
浜田知事が再選出馬を表明「豊かな高知を次の世代に」高知県議会
再選出馬の意思を表明する浜田知事(県議会)
12月6日に1期目の任期満了を迎える浜田知事は、3年余りの県政運営について、新型コロナウイルス対応とともに経済活性化などに取り組んだと総括。デジタル化、グリーン(脱炭素)化、グローバル化の視点で施策を進化させてきたと強調し、「コロナ禍の逆風の中でも、県勢浮揚に向けた取り組みを着実に進めてきた」と述べた。一方で「依然として課題は数多くあり、解決にはさらに努力を重ねていかなければならない」とも訴えた。
1期目の公約に掲げた「関西戦略」の「大きなターゲット」に2025年大阪・関西万博を位置付け、2期目に向けて「私が培ってきた行政経験、人脈を生かして古里高知の活性化に貢献できると確信している」と主張。デジタル化などを通じた県勢浮揚へ「私自身が思い描く、高知県のあるべき姿の実現にはまだ道半ばだ。その道筋を私自身の手で切り開いて、確かなものにしていきたい」と意欲を示した。
浜田知事は四万十市出身。元総務官僚で大阪府副知事も務めた。19年の前回知事選では、自民、公明両党の推薦を受けて初当選。尾﨑正直前知事の後継として産業振興計画や健康長寿県構想などの主要政策を引き継ぎ、関西圏からの経済活力を呼び込む「関西戦略」などを推進している。
今秋の知事選への出馬表明は浜田知事が初めて。19年知事選で野党統一候補を支援した立憲民主党は「今後(党県議が所属する県議会会派)県民の会などと対応を協議する」、共産党は「対抗馬を立てるべく、統一地方選後に人選を本格化させる」としている。(井上智仁)
高知県議会 きょうの質問(3月2日)
大石宗氏(立志、高知市)=知事の政治姿勢(来年度当初予算編成など)、人口問題、公共交通、商工業、農林水産業、文化政策など。
黒岩正好氏(公明、高知市)=産業振興計画の取り組み状況と県経済の現状や課題、少子化対策、土木行政、障害者支援。
上田貢太郎氏(自民、高知市)=コロナ関連融資、宿泊・飲食業への支援策、関西戦略、土佐の魚カツオ、林業振興、事前復興の考え方。